会長挨拶

第24回九州高気圧環境医学会
会長　久木田 一朗
医療法人青仁会 池田病院 地域救急・臨床研修センター長

 

　
　青仁会池田病院の久木田一朗でございます。このたび、第24回九州高気圧環境医学会を2024年7月27日に鹿児島県医師会館にて開催することになりました。２つの高気圧酸素治療（HBO）の全国学会が合併し、初となる第58回日本高気圧潜水医学会（会長：川嶌眞之先生）が中津市で開催されますが、九州での地方会を拝命し大変光栄に存じます。

　本学術集会のテーマは「九州～安全活用の未来へ燃える心」とさせていただきました。HBOに関する学びを深め、より多くの患者さんがHBOの恩恵を受けることにつながる会にしたいと思います。一方、今年１月に装置へのカイロ持ち込みという重大事例が発生しており、安全確保に資するものでありたいと願っております。

　特別講演：琉球大学病院高気圧治療部　准教授　前原　博樹先生　水素治療の可能性（仮）、　ランチョンセミナー：沖縄県立八重山病院救急科部長　竹島　茂人先生　八重山諸島の救急医療の現状や減圧症への対応（仮）の未来へ向けた２つのご講演を頂きます。　安全管理研修会は３名のベテラン講師から、実際にHBOに係る技士や看護師の皆様へ、安全の“パール”を届けるべく、臨床工学士有志で案を練って頂きました。

　学会員の皆様にはお忙しい中とは存じますが、たくさんの演題を登録していただければ幸いです。一般演題セッションと、減圧症治療体制についてのシンポジウムセッション、本学会主導の「高気圧酸素治療のアンケート」を踏まえたHBOの現状と未来についてのパネルディスカッションをそれぞれ１セッションずつ開催いたします。活発な議論をぜひとも会場で行っていただければ幸いです。

　前日の7月26日の夜には会場近くで全体懇親会を行います。お時間がありましたら前日に鹿児島にお越しいただき、ご参加いただければ幸いです（事前申込が必要です）。学会会場は鹿児島中央駅から歩いて行ける所にあり、明治維新の志士の生まれ育った甲突川沿いから桜島も見える場所でございます。温泉も豊富な鹿児島市街地もお楽しみいただければ幸いです。

　ご参加いただく皆様にできるだけ満足していただける学術集会を目指して、引き続き準備を進めてまいりますので、会員の皆様におかれましては、ぜひ鹿児島にお越しいただきますようお願い申し上げます。

2024年3月吉日